2012.05.08 Tuesday 10:00

バリ島の旅2012(その1)

 

4月、バリ島に行ってきました。


バリ島にいくのは2年ぶり。

そのときは友人らと田舎町に行き、

日本の農民山田からすると、ただの雑な田んぼにしか見えない

観光名所ライステラスが目の前に広がる素朴なホテルに泊まり、

市場をひやかしたり紅茶を飲んだりしてのんびり過ごしました。


今回の目的は、妹の結婚式です。


こっちは女3姉妹、

むこうは男3兄弟、

末っ子どうしの結婚式。


ふたりは高校生の頃からの付き合いだし、

すでに実家の近くで一緒に暮らしているし、

とくに感慨はありません。


両親は「海外はめんどくさいから行かない」と頑として譲らず。

私も別に用もないから行かないでいいや、と思っていたのですが、

花嫁となる妹から、

「え、行かないの?……きょうだいだよね?」

と確認をともなった疑問文が投げかけられ、

花嫁じゃない方の妹から、

「私がエステをやっている間、子供の面倒は誰がみるの?」

という疑問文をともなった命令文を投げかけられ、

まぁ行くか、と重い腰をあげた次第。


さて。

行くと決めたら、ガゼン楽しみになってきました。

地元名古屋の味に似たバリの安い食堂にいったり、

昭和のにおいの残る生活雑貨を買ったりしよう。

しかも今回泊まるのは、海辺の高級リゾードホテル。

プールサイドでヘンな色のカクテルでも飲もうじゃないか。


旅立ちの日、指定された時刻に名古屋セントレア空港へ。

出発口で待っていると、ツアーに同行する、

花嫁花婿の家族や友人たちが続々とやってきました。

総勢約30人。


そこで私は重大なことに気づきます。


私の妹は、ド派手な名古屋の娘。

旦那はサーファー。

ということは、友人はそういう類の人たちだということ。


顔の3分の2くらいがサングラスで埋まっている露出の多い女たち。

胸元のはだけた肌の黒い男たち。

その群れのなかに、無印良品みたいな女がぽつん。


ああ、まちがえた。まちがえてしまった。

私はなにをしにきたんだっけ。

そうだ、結婚式出席と、子守りだ。

やるべきことを粛々と遂行するのみだ。


飛行機に乗ってバリ島着。

同じホテルに泊まるのは、私、次女、次女の友達、10歳の甥、

そして花婿のお母さんと兄弟。


山田家は、人の話をきかない人間だらけです。

家族旅行で旅館に行ったときも、

部屋の説明をする仲居さんの話を誰も聞かず、

あとになって「あれはどこにあるの」「これはどうすればいいの」

ぎゃあぎゃあうるさいことこのうえなし。


バリ島のホテルのロビー。

私は現地の旅行会社の人から、マンツーマンで説明を聞いていました。

皆の行く先はてんでばらばら、誰も話なぞ聞いちゃいません。

話したいときに話たいことを話し、

行きたいときに行きたいところへ行く。

そんな自由な人種は山田家だけだと思っていましたが、

むこうの家族も全く同じ!

やかましいのが、ただ倍に!


四方八方に散らばる人々のパスポートを集め、

カウンターで手続きし、トイレはあっちだと教え、

旅行会社の説明を聞きますよと皆を集め…

私は一体何をしにバリくんだりまで来たのだろう。

そうだ妹の結婚式だ。粛々とだ。


あぁ、帰りたい。ひとり暮らしの狭い家に帰って、

ちゃぶ台で熱い茶を静かにすすりたい。


そんな願いがバリ島の神々に届くはずもなく。

旅はもうはじまってしまったのです。


(つづく)


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