どちらも全国どこに行っても、さして建物内の様子はかわらず、
気温も湿度も似たようなもの。
毎朝起きて、
「はて。今は日本のどこにいるのだ」
と思い出せないこともたびたび。
なので、迫りくる大寒波!というのにもピンときてませんでした。
「冬なのか。冬なのね」
自分にそう言い聞かせていたのですが、ついに、
「冬が来た!」
と実感する出来事が起こりました。
それは「暴風雪」の予報がでる札幌でのこと。
風呂に入るときに、私はある体の異変に気づきました。
かかとが、ガサガサだ。
ああ、とうとう冬が来てしまった。
何の手入れもしていない、ほったらかしボディに顕著にあらわれる、老い。
子どものころは、軽石でがしがしとこする大人が不思議でしたが、減っちゃうよ、と思っていましたが、今ならばわかる。
こんな余計なもの、こすりおとしてしまいたい。
なかったことにしてしまいたい。
しかし旅先で軽石は買いたくない。
化粧水や保湿クリームをたんまりぬって靴下を履いてみたりもしたけれど、効果なし。
日を追うごとにガサガサは鋭利になってゆき、もう大根がすりおろせてしまいそうです。
もはや、武器です。
やはり、あれしかないか。
最後の頼みは、、、
なめらかかと。
かかとのためだけのクリームを買うなんて贅沢だと自らを律して控えてきましたが、こうなってしまったらもう、かかとをなめらかにするのに特化した「なめらかかと」に頼るほかあるまい。
薬局に走り、なめらかかとスティックタイプを入手。
この巨大なリップクリームのような「なめらかかと」を、風呂上がりのかかとに、ぬりぬり。
そして、就寝。
翌朝、目覚めてまっさきに布団のなかでかかとを触った私は、愕然としました。
なぜ私は今までこれを使ってこなかったのだ!
かかとが、なめらかになっている。
いきなりなめらか。つるつるです。
今じゃ毎日、かかとやひざやひじに、せっせと、ぬりぬり。
「なめらかかと」、商品名にうらぎりなし。
私はこれからも、
トイレの後には、「トイレその後に」をシュッとやり、
「サカムケア」でさかむけをケアして、
「ミミクリン」で耳をクリンとそうじしていきたい。
ときおり襲ってくる「こむらがえり」も「コムレケア」さえあれば、こわくない!
頼りにしてますよ、小林製薬さん。
なめらかかとでわたしのかかとをなめらかにしてくれて、どうもありがとう。
***お知らせ***
徳間書店さんから毎月発行されている文芸誌『読楽』にて、
連載がはじまりました。
タイトルは、
「山田山の歩きかた」。
山田山には、ふしぎな生き物がたくさん生息しています。
発売中の2013年1月号は、山田山に自生する「野生のこけし」をご紹介。
こけしをおいしく食べる方法、こけしを使って応急手当、など、
福島モンタのイラストとともにお楽しみください。
同じタイミングで連載がはじまったのが、漫画家のサメマチオさん。
本屋さんで緑色のマチマチしている本を見つけたら、読んでみてくださいね。
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