2013.01.18 Friday 10:04

トトロにおもうコト。


高校時代からの友人と、

ときどき、お互いの家でご飯を食べてお酒をのみます。

彼女もひとりくらし。

お惣菜を買ってきたり、ありあわせのもので適当に料理したりの気楽な宴。

支度も整ってさあのもうか、となったあたりで、

どちらかが「今日は何にする?」と切り出します。


選択をせまる「何」とは、ジブリのDVD

「今日はどのジブリ作品を見ながらお酒をのもうか」

というのが、質問の意図するところです。

彼女と部屋でのむときは、きまってジブリ。

もう全部知ってるから見なくてもいいし、たまにちらりと見ても楽しいし、ちょうどよいのです。


見る作品は、ふたりのそのときのコンディションによって決まってきます。

のほほんとしたいときは「となりのトトロ」

元気で前のめりなときは「千と千尋の神隠し」

ちょっと元気がないときは「魔女の宅急便」

よっぱらってきたら「ハウルの動く城」

などのように。


ざわざわした心をなだめるときにもうってつけの「となりのトトロ」。

山や田んぼ、おばけ好きのやさしいお父さん、一度でいいからお腹にしがみついて空を飛びたいたいトトロ

平和な要素しか見あたりません。

ただ、ひとたび私に「あるスイッチ」が入ってしまうと、もっとざわざわしてしまうという作品でもあります。


そのスイッチとは「メイのバカ!」です。


お姉さんのサツキと、妹のメイ。

メイはわがままを言ってサツキをこまらせます。


三人姉妹の長女である私は、

どうしたってサツキに感情移入してしまう。


雨のなか、バス停でお父さんを待っているふたり。

なかなかお父さんがこなくて、メイは眠くなってしまいます。

サツキはカサをさしながら、メイをおんぶします。


5つ下の妹を、保育園に迎えにいった10歳ごろの出来事。

その日はよりによってお昼寝の布団を持ち帰る日でした。

肩に大きな布団をかけ、手をつなぎ、歩きます。

序盤も序盤にぐずる妹。

「もう歩けない!歩きたくない!やだやだ!」

いやいや、そういわれても。

テコでも動かず号泣がやむ気配もないので、布団を抱え、妹をおんぶして、家に帰りました。


あの重み。

わかるよ、サツキ!

妹め。


メイが勝手に家を出て、迷子になります。

町の衆が総出で探しまわり、大騒動に。


たしかこれも同じ10歳くらいのころ。

母と、ひとつ下の妹と、親戚のおばさんの家に行きました。

おばさんの家から、妹とふたりで近所におつかいにいくことに。

目的地に着き、用事をすませ、来た道を戻っていると、妹が

「こっちにいきたい」

と知らない道を指さします。

私は

「だめ、ぜったい」

と止めました。

帰り道がわからなくなったらどうしようというのでしょうか。

しかし妹は、頑としてゆずりません。

「こっちにいく!」

「だめ!」

「こっちにいくんだもん!」

「だめったらだめ!」

「じゃあひとりでいく!」

「だめ!」

「いくもん!」

「もう、かってにしなよ!」


私はひとりでおばさんの家に帰りました。

妹は案の定、迷子になりました。

警察まで出動する始末。


あの、のしかかる責任感。

わかるよ、サツキ!

妹め。


妹という生き物は、どうしてこうも自分勝手なのでしょうか。

困ったら誰かがなんとかしてくれる。

わがままを言って、甘えて、許されて。

「おんぶ〜」とかいっちゃってさ。


しかし今となっては、

おとなしく真面目なはずだった長女が、

東京でよくわかない仕事をしてろくすっぽ帰って来ず、

妹たちが実家を切り盛りしているわけですから、

かたじけないといいますか、めんぼくないといいますか。

自分勝手なわがままが、大人になってヘンな形で現れてしまいました。


とまあ、こういった一連が、トトロを見ながらざわざわっとしてしまうコトなのです。


さてさて。

思い出話をつらつらと書いてしまいましたが、

今宵会うのは、遠くの妹ではなく、近くの友。

何にしましょうか。

「魔女の宅急便」にしようかね。

おちこんだりもしたけれど、げんきでいようじゃないか。

都会の片隅で、肩をたたきあうとします。





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