2013.01.28 Monday 11:07

着るもののこと。

私ほど、ものぐさな人間はいないのではないかと思う。


塗るのも直すのも落とすのもめんどうだから、化粧はやめました。


髪も1本に束ねるだけ。

洗うのも乾かすものもめんどうだから、男だったら絶対坊主だったでしょう。


爪を切るのもめんどくさく、生えた先から溶けていってほしいと切に願っています。



このところ強く思うのが、もう服を選びたくない、ということです。


機能優先、おしゃれ度は低く、パターンもそう多くありません。


たんすの中は、紺やグレーや茶色などのくすんだ色ばかり。


選ぶほどの服はないはずなのに、それでも、めんどうでしかたないのです。



前回にひきつづき、スタジオジブリ作品「魔女の宅急便」の話をいたします。


私の理想の格好は、主人公キキの服です。


魔女の掟で、修行中に着てよいのは、飾り気ひとつない真っ黒のワンピースのみ。


いいなぁ。



ファッションというものにあまり頓着のない私ですが、持っている服のなかで、お気に入りの一枚があります。


キキと、「部屋での仕事着こそ一張羅」という向田邦子さんの言葉に影響をうけて、数年前に購入した水色のワンピース。


丈夫な綿、長袖、低いスタンドカラーの襟、すそまでまっすぐ伸びるAライン、大きなポケットふたつ、丈はひざちょうど。


マーガレットハウエルというブランドのマーガレットハウエルさんの仕事着がモデルになっているとか。


主に、旅の仕事の最中、ホテル内で着用しています。

室内は、年中だいたい同じ気温なので、それ一枚ですごせます。

頭からずぼっとかぶって、それでおしまい。

仕事するもよし、くつろぐもよし。

伸びず縮まずしめつけず、あぐらもかけます。

もう何年も着続けているのですが、これがすこぶる快適なのです。


見た目はほぼパジャマなので、外出することははばかれる。

でも本当は、毎日それを着て過ごしたいくらい。


理想は、同じ形のワンピースが7枚あって、日替わりでそれを着る。

パンツも肌着もくつしたも全部一緒の色と形。

それを週末にまとめて洗う。


洗濯物も、たんすの中も、どれだけすっきりすることでしょう。


しかし煩悩に溢れる未熟な私は、暑い寒いとか、今日は大人と打合せ、とか、肉体労働の現場、とか、いろいろ理由をつけては、似たような色合いの、多少形の違う服をとっかえひっかえ着ておるのです。


いさぎよく「山田の制服」を決めてしまいたい。


それを何十年も着続けたい。


そしてそのまま年をとり、


「毎日同じ服を着ているかわりもののおばあちゃん」


と近所の人にささやかれたい。



万能ワンピースを探す旅はつづきます。


まずは煩悩すてねばなりませぬ。

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