2010.06.28 Monday 02:14

農家の娘。

 

さくらんぼ狩りにいきました。





友人家族らとともに、

すこぶる晴天の山梨県へ。

さくらんぼは、とてもみずみずしく、

あまくて、おいしかったです。


この「〜狩り」、

友人やその子供たちとわいわいドライブがてら、

という面ではとても楽しいものなのですが、

心のどこかに引っかかるところがあります。


だって、「作業」だもの。


農家育ちのみなさん、そうですよね?

「もぐ」「かる」「ちぎる」「とる」などの行為は、

「イベント」ではなく「日常」ですもの。


山田家は兼業農家で、

もうかるほどでもなかったのですが、

いくつかの畑と田んぼをもっていました。

小作民だった山田家が農地改革で譲り受けた土地を、

ほかにアイデアもなかったので、

ただひたすらに耕していたのだと推測されます。


子供のころは夏になるとブドウの出荷があったりして、

友達が家族と海やプールに遊びにいくなか、

私はブドウを選り分けたり箱を組み立てたりしていました。

良いものは出荷される。

良くないものは家で食べる。

つくっているからと言って、

最高のものを食べているわけではないのです。

ですよね、農家育ちのみなさん。


最近は出荷するほどではありませんが、

トマト、きゅうり、ナス、ブロッコリー、白菜、大根、ネギ、などなど、

主要野菜は自家製です。

農家育ちのみなさんなら分かって頂けると思いますが、

収穫時期になると、そればっかり毎日食べることになります。

あきます。

ですよね?





私が中学校3年生のころまでは田んぼがありました。

たいした面積もないので機械は使わず、

親戚総出で田植えや稲刈りをしていました。

山田家は農村にあるわけではありません。

名古屋駅から電車で20分弱の、典型的な郊外の住宅地。

新築の家々が立ち並ぶなかに、

なぜかあった我が家の田んぼ。

突如あらわれる、牧歌的な風景。


農作業をしていると、母校の小学生たちが、

クラス単位で社会見学にきました。

見せ物でした。

高校の入学式、学校説明のパンフレットをみてクラっとしました。

ご自慢の修学旅行は「田植え体験」。

稲作は卒業したと思ったのに!

なぜに他人の米をつくらねばならんのだ。

ヒルに血をやるのはもうごめんです。


山田家を離れ、大都会東京に出て来てはや10年。

コンクリートジャングルにうもれ、

すっかり都会に染まっているはずだった私ですが、

最近見つけて、思わず買ってしまったのが、これ。







「もんぺ」です。

見たとたん「ほしい!」と思ってしまい、

気がついたらレジでお金を払っていました。


いつ履くというのだ。


部屋で試しに履いてみたら、

・・・似合う。

悲しいほど似合う。


植物園やビニールハウスなんかで

土の濃〜い匂いを吸うと、衝動的に

「ここで働かせてください!」

と思ってしまうんですよね。


「山」だし「田」だし。

逃れられない運命なのか。

山田家の百姓DNA、恐るべし。




















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