2011.04.28 Thursday 09:43

昭和の女。

 

春なのでワンピースを着ようと思い、

買い物に出かけました。


先日、亡くなった祖母の遺品のなかにワンピースが数枚あり、

着てみたらば、あらぴったり。

こりゃあいいわと頂戴し、

ワンピースの良さを再確認しました。

組み合わせを考えなくていいし、

体を締めつけないし、

洗濯物も少ない。

しかも、かわいい。


祖母のそれはお出かけ着なので、

ジャバジャバ洗える気楽なのを買いにいこう、

あったかくなったら、

と思っていたのです。


ワンピース、ワンピース、と

繁華街を歩いたのですが、

んんん、なんか、違う。

のきなみ、丈が短くて、

のきなみ、ふわっとしている。

ウエストは、なかったり、

あっても、上の方、おっぱいの下くらいのところにある。

背丈の低い小太りの私がそれらを着たら、

たちまち妊婦もしくは健康ランド。

パンツも見えちゃうじゃないですか。

なになに?レギンス?トレンカ?

ああ、そのズボンとタイツのあいのこみたいな、

機械体操の選手みたいな、

そういったのを下に履くんですか。

重ね着したりしてね。へぇ…。


いやいや。

組み合わせとかそういうのを考えるのが面倒だから

ワンピースを着たいんです。

1枚でぱっと着られる、

おへそのところくらいにウエストがある、

ひざ丈の、

綿の、

ふつうのワンピースがほしいのです。


ないのか。

平成の世にそういうのはないのか。

下北沢の古着屋にしかないのか。


どうせ私は昭和の女。

お魚くわえたドラ猫追いかけて、

歌声喫茶でハミングして、

竹やりもって鬼畜米英!とか叫んでいるのがお似合いなのさ。


結局その日は、とぼとぼと手ぶらで帰宅したのでした。


そんな私は、今、静岡にいます。

静岡駅のほど近くに何度目かの滞在なのですが、

ここは、いつも、とても、落ち着きます。

街をぷらぷらと歩きたくなる。

きっとそれは、昭和の香りがするから。


駅前なのでパルコとか丸井もあって

若者たちでにぎわってはいるものの、

その傍らでは、地元の個人商店がふつ〜に営業しています。

おだやか〜にのんび〜りと。

新幹線の駅から5分と歩かない繁華街なのに、

商品のラインナップは…


文房具屋のワゴンで「おもしろ消しゴム」大売り出し!


ピンチハンガーといえばこれ。


ジェリーがつかまるねずみとり。


わざとじゃない、リアルな昭和。

こんな店々をながめながら、

坂道のない平らな道を、てくてくとどこまでも歩いてゆける。


明日は祝日、昭和の日。

ワンピースを探しながら、

大好きな静岡を満喫していきたいと思います。

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